私たちの生活の中には「ノイズ」が溢れかえっています。大して重要ではないもの、今やるべきではないものばかりで、本質的なものはほとんどありません。
1996年から2006年の間で、私たちが触れる情報量は530倍になりました、そしてSNSの普及がそのスピードに拍車をかけています。情報が溢れかえり、本当に大切な情報が多くの「大して重要ではない情報」に埋もれてしまっているのです。
そんな情報爆発の時代を生きる私たちは、どのよう事に注意を払い、何を大切にすれば『時』という限りある資源を有効に使う事が出来るのでしょうか?
ノイズを丁寧に取り除く
エッセンシャルに生きるためには、何よりもまず「今、自分は正しい事に注力しているだろうか?」と絶えず自問自答していく必要があります。
世の中にはありとあらゆる誘惑が手招きし、また様々な仕事のチャンスが転がっています。もちろん、悪くはないもの、魅力的な話しも少なくはないでしょう。しかし、『本当に重要な事』は滅多にないはずです。
そうした『ノイズ』を丁寧に取り除く必要があるのです。
『人生は何事もなさぬにはあまりにも長いが、何事かをなすにはあまりにも短い』中島敦
私たちが人生で何かをやり遂げるためには、『時』を有効に使うしかありません。エッセンシャル思考は、より多くの事をやり遂げる技術ではなく、正しい事をやり遂げる技術です。
自らの時間とエネルギーをもっとも効果的に配分し、重要な事で最大限の成果を上げる技術が『エッセンシャル思考』なのです。
トレードオフを直視する
全部をやろうとしてはいけません。トレードオフを直視し、何かを取るために何かを捨てる覚悟が必要です。不要なものは全て捨て、歩みを妨げる物を全て取り除くのです。
このタフな決断を続ける事で、この先やっくる決断の手間を省き、『同じような問い』に費やす時間を省いてくれるようになるでしょう。自分の最大限の成果につなげるため、システマティックに、ドラスティックに『やるべき事』を正確に選び、やり遂げる必要があるのです。
しかし、このエッセンシャル思考を邪魔する力で溢れかえっている事も事実です。日本人サラリーマンは、大して重要ではない仕事でも断る事を苦手とする人が多いでしょう。しかし、一歩立ち止まって問いかけましょう、「これは自分の仕事か?誰のための仕事か?自分でなければ達成できない仕事か?」
時間泥棒に付き合ってはいけません。そのような時間があれば、自己投資の時間、家族や子供と過ごす時間を1秒でも増やすべきなのです。
相手の機嫌を損ねないためだけの「Yes」によって、家族と自分を犠牲にしてはいけません。本質を見失うことの代償はあまりにも大きいのです。その時の「Yes」で得られて成果はどれほど価値がる成果に繋がるのでしょうか。もっと大切なものを犠牲にしていないでしょうか。
本質を見抜き、自らが優先順位を決めなければなりません。今あなたが抱えている多くのノイズから、もっとも大事だと思う事を『ひとつだけ』選んでみてください。
ゴルフが上手くなるメンタル術
- 教え魔のアドバイスは百害あって一利なし
- 世の中の大抵の情報はノイズであると理解する