ゴルフスイングにおいて、プロとアマとの決定的な差は「上半身と下半身の分離ができているか」です。
多くのアマチュアゴルファーは、切り替えしで上半身と下半身が連動して動いてしまい、『タメ』を作ることができず飛距離を伸ばすことができません。
切り替えしで、胸の向きと腰の向きの差(Xファクター)が大きければ大きいほど飛距離が伸びるとされていますが、残念ながら自然とその動きが出来る人アマチュアゴルファーはほとんどいません。
強烈なXファクターを生み出し力強いインパクトを実現するにはアスリートと同様の筋力や柔軟性が必要ですので、プロと同じ様に「上半身と下半身を分離」しろとは言いませんが、上半身と下半身が連動して動いてしまうのは治したいところです。
そこで今回は、「上半身と下半身を分離」させるために最低限必要な柔軟性を身に着ける準備運動、「上半身と下半身を分離」がイメージしやすくなるドリルの2つをご紹介します!!


関節の稼働性・安定性をチェック
まずは、「上半身と下半身を分離」させるための土台、つまり「柔軟性」があるかをチェックします。
「上半身と下半身を分離」することが重要だと理解していたとしても、身体がそれを実現できる状態であるか確認しなければなりません。
無理な動きはスイングを崩し、怪我に繋がります。
①上半身の稼働性・安定性をチェック
上半身と下半身を分離させられるがチェック!!
まずは下半身を動かさずに上半身だけ捻れるか🤔これはテイクバックやパターで必要な動き😆👍 pic.twitter.com/c4Df8calMb
— Yanagi (@Out_Drive300) September 29, 2020
- 胸の前で両手を交差し、両手を肩に当てる
- 5番アイアンのアドレスの姿勢をとる
- 下半身は動かさず、上半身だけ回旋させる
まずはこの動きを試してみます。
下半身が動いてしまったり、前傾姿勢が崩れるようであれば、関節の稼働性や安定性が欠けています。
ここに制限がある場合、テイクバックやパターでの安定性に問題が出てきます。
②骨盤の稼働性・安定性をチェック
上半身と下半身させられるかチェック!!
上半身を動かさずに下半身だけ動かせるか🤔この動きはめちゃくちゃ難しくて、私もようやく少しできるようになってきたところ😆👍 pic.twitter.com/5nPJV4y4su
— Yanagi (@Out_Drive300) September 29, 2020
- 胸の前で両手を交差し、両手を肩に当てる
- 5番アイアンのアドレスの姿勢をとる
- 上半身は動かさず、下半身だけ回旋させる
恐らく多くの人は、この動きが非常に難しく感じると思います。
見た目は簡単(すこし間抜け)な動きですが、私はこの動きができませんでした。
この動きが出来ないと、切り替えしで下半身の動きに上半身が連動して動いてしまい、「上半身と下半身を分離」させることができません。
切り替えしで「間」を作ったとしても、上半身と下半身に意味のある『溜め』はできません。
「上半身と下半身を分離」させることができない人が作る「間」は、シャフトの運動エネルギーを失ってしまいますし、切り替えの瞬間にリリースが始まってしまいインパクトまでエネルギーを溜めておくことができません。
ぜひ、この動きができるかはチェックしてください。
骨盤の稼働性・安定性改善ドリル
今回は、骨盤の稼働性・安定性改善ドリルの中で一番簡単なものを紹介します。
練習を始める準備運動に取り入れてもらうだけで、必ず骨盤の稼働性・安定性が改善していきます。
ストークターン
上半身と下半身を分離させやすくするオススメドリル!!
その名もストークターン!!見た目より難しいけど、確実に効果が出る準備運動です😆👍
左右の足でやってね🤸♀️✨ pic.twitter.com/zsvxVH221S— Yanagi (@Out_Drive300) September 29, 2020
- 胸の前で両手を交差し、両手を肩に当てる
- 片脚で立つ
- もう一方の片膝を曲げて、片脚立ちをしている脚の膝裏に足の甲を当てる
- 上半身が動かないように、骨盤と股関節を25秒間前後に動かします
- 反対側も同様にやる
※簡単に出来るようになったら、前傾姿勢を保った状態でトライする
片足立ちが難しい様でしたら、ドライバーを杖のように使って行ってもOKです。
徐々にドリルのレベルを上げていきましょう!
「上半身と下半身を分離」ドリル
「上半身と下半身を分離」を出来る体になってきたら実際にトライしてもらいたいドリルを紹介します。
ステップ・チェンジ・オブ・ディレクション
「上半身と下半身を分離」ができず、オーバートップやカット打ちになってしまう人にオススメのドリルです。
ワンスピードを使ったオススメ準備運動🤸♀️✨
テイクバックと同時に左足をステップ→上半身・下半身の分離ドリルです😆👍#TPI#ドリル pic.twitter.com/SLyqGp2bgn
— Yanagi (@Out_Drive300) September 22, 2020
- アドレスを取る
- 左足を右足にくっつける
- 少しだけクラブを左押し出してからバックっスイングを開始する
- 足の前をクラブが通り過ぎるタイミングで左足を元の場所に戻す
- そのままボールを打つ
最初は素振りで試してみましょう。
「上半身と下半身を分離」が出来る稼働性と安定性がなければできない動きではありますが、ゴルフスイングでは、上半身がバックスイング中に下半身は一足先にダウンスイングに入ります。
「ストークターン」ドリルなどで体の準備を整えたら、「ステップ・チェンジ・オブ・ディレクション」ドリルも挑戦してみてください。
捻転差を作る上半身ストレッチ
上半身の柔軟性を改善する、基本的なストレッチを3つ紹介してます!
ドリルで改善出来ない人は、身体の動きから改善する必要があるので、1日5分のストレッチを取り入れてください!
上半身・下半身を分離させるストレッチ
色々なドリルを試しても、飛距離が伸びない、手打ちになってしまうという人は、スキル不足ではなく身体の準備不足なパターンが大多数です!
日々の生活に、上半身・下半身を分離させるストレッチを取り入れてください!
【超重要】上半身と下半身を分離させるコツ~まとめ~
今回は、専門的な体の動きには触れず、代表的なドリルをご紹介しました。
もっと詳しく知りたい!もっと強度のあるトレーニングを取り入れたい!ちゃんと出来ているから分からないからチェックして欲しい!という方はご連絡ください。
TPIのボディースクリーニングテストで、もう少し詳しくチェックしながら体の状態について説明します。
飛距離に悩む人、スライスに悩む人の多くは、「上半身と下半身を分離」が出来ていません。
また、スコアが良くても「上半身と下半身を分離」出来ていない人も多くいます。
この動きが出来れば、間違いなく今いるステージからひとつ上のランクへ上がります。
※1番手以上距離が伸びます。
多くの人は「上半身と下半身を分離」を出来る体になっていませんから、まずは自分の体をチェックしましょう!
今回紹介したドリルだけでもある程度改善できるので是非トライしてください!!
このドリルを準備運動の中に取り入れるだけでも、スイングが安定して力強いインパクトができるようになります!!

