スマートゴルフセンサーは、日本プロゴルフ協会(PGA)監修のもと開発されたクラブ取付け型のスイング測定センサー&ティーチングツールです。
ソニースマートゴルフセンサーはスマホやタブレットと同時に使う事でスイングの自動録画や画像の自動連続再生といった映像とデータを表示するアプリケーションが大きな特徴です。(エプソンのMトレーサーと同じような機械)
また、ソニースマートゴルフセンサーを使用しているティーチングプロとオンライン上でデータの確認が行えるという、いかにもソニーらしい今の時代ならではの機能も備えています。
コロナ渦の影響によって、これからはオンラインレッスンも増えてくるので導入するティーチングプロも増加していくでしょう。
関東や関西の大都市ゴルファーは様々なレッスンスタジオからお気に入りのコーチを見つけやすのですが、地方に住んでいる場合は中々コーチとの良縁に恵まれない場合もあります。
そんな時、遠く離れたお気に入りのコーチからレッスンを受けられるのは、大きな利点だと思います。
私自身は特定の師匠を持たず、独学でゴルフ練習しているため、どうしても自分のスイング俯瞰することができません。
スマホで動画は取れますが、細かい数値が分からずに、どうしてもイメージ先行の修正になってしまうので、ソニースマートゴルフセンサーを使って練習しようかなと購入してみました!
今回は、「ソニースマートゴルフレッスン」の効果的な使い方についてご紹介していきます!!


ソニースマートゴルフセンサーで計測できる事
- フェース角
- スイング軌道
- アタック角
- ヘッドスピード
- スイングテンポ
- 3Dのスイング軌跡
測定できる項目は、エプソンのMトレーサーの方が多いですね!
スイング動画を撮影しつつお手軽にスイングデータを同期させたいという方はソニースマートゴルフレッスンが、スイングデータを細かく取りたいという方はエプソンのMトレーサーがオススメです。
ソニースマートゴルフセンサーの便利機能
自動でスイング撮影
スマホの録画スタート/ストップ操作を行うことなく、インパクト時の前後数秒を自動で録画してくれます。
この機能はめちゃくちゃ便利!!
エプソンの「M-Tracer」は、アドレスで数秒間停止したり、1スイング毎にスマホを操作しないと軌道確認できなかったのですが、
ソニースマートゴルフセンサーでは、いつものリズムでショットするだけで録画&ループ再生してくれます。
この機能があったからソニースマートゴルフセンサーを買ったといっても過言ではありません!
※正確にデータを取るためにはソニースマートゴルフセンサーも1秒程度静止する方がよい
スイング比較機能
2つの動画とデータを左右に並べて比較できます。
左右で比較できるので、リズムの違いも良く分かります。
スマートゴルフセンサーでスイングチェック!!
左→いつも通り振ったらやっぱりカット軌道
右→アウトサイドに上げてインサイドから打つイメージ動画の見た目はそれ程変わらないけど、数値としてはめちゃくちゃ変わる!!
分析と修正が捗りそうです🤩✨#ゴルフ#スイング分析 pic.twitter.com/wpBa3ae8GK
— Yanagi (@Out_Drive300) September 6, 2020
センサーを取り付けて何も考えずに打ったスイングが左、右肩の使い方を意識したスイングが右!
スイングをデータで可視化する事で、練習の濃さが変わってきます。
※エムトレーサーにはテイクバックでのフェース回転量も計測できる
重ね合わせ機能
2つの動画を重ね合わせることができます。
軌道の違いや姿勢の崩れをチェックしやすいですね!
ペン機能
ゴルフスイングチェックでは定番の「線」や「円」を書き込むことができます。
レッスンレビュー&リモートレッスン
ソニースマートゴルフセンサーをもっているコーチとつながれば、スイング動画に「線」や「円」を書き込みつつ、音声でアドバイスを入力してもらうことができます。
※この場合、コーチ側はソニーに500円/人の費用を支払います。
ソニースマートゴルフセンサーの効果的な使い方(マニアック編)
今からマニアックですが、すごく重要な事をお伝えします。
これは、ソニースマートゴルフセンサーやエプソンの「M-Tracer」等の「スイング測定機器」を使っている方、スカイトラックやミーボなど「弾道測定機器」を正しく使う上で、必ず知っておかなければならない事です。
しかし、そこを意識しているプレーヤーやコーチは少なく、スイング迷子に陥る原因ともなりうるファクターです。
ボール軌道を変えるためには、インパクトでのクラブフェースの向きとクラブパスを変える必要があります。
そのためには、どのようなインパクトになっているのか、どのようなインパクトにしなければならないのかという点を明確にしなければなりません。
それらを分析するには、2つの方法があります。それは、
- 「スイング測定機器」を使用しスイングそのものから原因を導き出す方法
- 「弾道測定機器」のデータから逆算して原因を導き出す方法
の2つの方法です。
ボール軌道は「クラブパス(スイング軌道)」と「フェースアングル(フェース角)」、「スピンロフト」によって決まります。
スイングに悩む方の多くは、「球の曲がり」を修正したいと考えているはずですから、スイングを修正する上で特に重要なのは「クラブパス(スイング軌道)」と「フェースアングル(フェース角)」です。
この2つの組み合わせでボールがどのように曲がるのか決まりますから「スイング測定機器」のデータを見ればなぜスライスするのか、フックするのかという点は簡単に言い当てることができます。
また、「弾道測定機器」のデータの「打ち出し方向」や「スピン軸の傾き」から、「クラブパス(スイング軌道)」と「フェースアングル(フェース角)」がどうなっているのか、言い当てることができます。
しかし、ドライバーでは、「スライス」(フェード)が出るスイングデータなのに、そのようにボールが飛ばない場合があります。
ここがマニアックポイントかつ、重要な視点です。
ウッドには、「バルジ」と「ロール」が存在するため、機械ではじき出した数値と実際の「フェースアングル(フェース角)」が一致していない場合があります。
そのため、「打点」を考慮せずに分析を進めると、正しいもの間違っているものを見失う可能性があります。
例えば、身体が突っ込んでヒール側に当たる癖がある場合、「スイング測定機器」の「フェースアングル(フェース角)」はオープンでも、実際のインパクトではフェースアングルが閉じている可能性があります。
この時、ギア効果で「スライス回転」が生まれますが、データよりフェースがやや閉じ気味であるため、ボールは左方向に飛び出し、適度なフェードボールが打てるかもしれません。
「スイング測定機器」のデータだけではすごくスライスしそうなデータにもかかわらず、実際のボールはそのように飛ばない可能性があるのです。
データを見る時には必ず「どこでインパクトしているか」を確認してください!
ゴルフは1°、2°角度が変わるだけで、弾道も大きく変わります。
見た目には小さい角度ですが、「バルジ」と「ロール」によって1°以上「フェースアングル(フェース角)」変わることがあるという事を必ず頭にいれておいてください。
「バルジ」・「ロール」とは
ウッドのフェースは平面でなく、曲面になっています。
この曲面に対し、フェースの上下方向(縦方向)の曲がりを「ロール」、水平方向(横方向)の曲がりをバルジと呼びます。
バルジ・ロールは「ギア効果」に基づく打点のバラツキによる飛び方向のバラツキを減少させる方向修正効果をもっています。
引用:https://www.bs-sports.co.jp/callcenter/question/golf/club/basic_knowledge/head/head11.html
ソニースマートゴルフセンサーの上手な使い方
「スイング測定機器」を使って上達するためのポイントをまとめます。
- Dプレーン理論(「クラブパス(スイング軌道)」と「フェースアングル(フェース角)」と飛球の関係性)を理解する
- 打点を確認する
- ボール弾道が最高の教師と認識する
Dプレーン理論を理解すれば、スイングプレーンが問題なのか、フェースの向きが問題なのか、アドレスやボールの位置の修正が必要なのかある程度推測することができます。
※打点をチェックし、データと「フェースアングル(フェース角)」に乖離がないか確認してください。
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Dプレーン理論~ボールの打ち出し方向と曲がり幅~
ボールの打ち出し方向と曲がる方向は、「クラブパス」と「フェースアングル」によって決定します。 「ドローを打つにはインサイドアウト」というアドバイスを受けたことがあると思いますが、ここに「フェースアング ...
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そして、「クラブパス(スイング軌道)」と「フェースアングル(フェース角)」を修正した結果、どのような弾道になったか、実際のボールを見て答え合わせをします。
これを繰り返す事で、自分が求める弾道を手に入れることができます!
ある程度スイングが出来てきた人は、このデータを知るだけで随分と上達するはずです。
一方、「クラブパス(スイング軌道)」と「フェースアングル(フェース角)」を修正するためにはどうすればいいのか、またはやりたくてもできない動きがある、といった場合はレッスンコーチに相談するのがいいでしょう。
もちろん、私に相談いただければ「TPI」の理論に基づき、全力でアドバイスさせていただきます!!

