ドライバーの構え方やスイング理論については、膨大な量のハウツーが存在します。
新しく感じるヒントであったり、数年前の理論をリサイクルされたアドバイスがあったり、様々な情報が飛び交っています。
近年、ボールとクラブが進化する中で、トッププロの飛距離は大きく伸びています。
これは、トッププロがアスリート化してきた事に合わせて、カメラやソフトウェア開発が進んだことで、今までの感覚や経験に頼ったスイング構築から科学的なスイング構築に変化してきているためです。
一方、アマチュアゴルファーの飛距離は変わっておらず、これはゴルフの飛距離アップのために肉体改造をする事は難しく、昔の感覚的なゴルフ理論やインスタント的なハウツーを取り入れ、スイングの本質を見失っているためだと考えられます。
そこで今回は、ドライバーのセットアップの基本をご紹介します。
ドライバーの構え方のポイント
ドライバーの精度を最大にするために、ボール位置、スタンス幅、前傾姿勢を少し調整する必要があります。
ドライバーの距離を最大にしようとする場合、正確さと一貫性に関して多少の妥協が必要にはなりますが、そのブレ幅を20ヤード以内に収めることは可能です。
【正確性を求めるドライバーの構え方】
- ドライバーをソールした時、クラウンからボールが1/3程度出るようにティーアップ
- ボールは左ヒールの内側にセットする
- 前傾姿勢をすこし緩める
- グリップはややハンドアップし、標準のセットアップよりも太ももからボール2個分身体からはなす
- 標準的なセットアップの場合と同じように、手は身体のセンターに置く
このように、飛距離をよりも正確性をアップしたい場合は、アイアンとは大きく変わらないセットアップを行います。
クラブの長さの変化、ボールを捉える軌道の変化は上記の修正で十分対応可能です。
【最大飛距離を求めるドライバーの構え方】
これから紹介するセットアップは、最大飛距離を伸ばす一方で、精度については若干のトレードオフを受け入れることになります。
また、このセットアップでの練習に特化すると、その他のスイングを崩す可能性があるので注意してください。
上記のセットアップに下記の変化点を加えてください。
- 実際のターゲットの右5度のターゲットを選択しその新しいターゲットに合わせてセットアップ
- ドライバーをソールした時、クラウンからボールが1/2程度出るようにティーアップ
- 右足をさらに右にボール2個分動かしスタンス幅を広げる
【5度右に向く理由】
ドライバーの飛距離を伸ばすためには、アッパー起動のアタックアングルが必要です。
そのためには、クラブヘッドがスイングアークの最下転を通過した直後にインパクトする必要があります。
しかし、スイングプレーンは斜めに傾いているため、アタックアングルが+5度かつスクエアなクラブパスを実現できている場合、フェースは5度左に向きます。
完璧なスイングの結果として、インパクト時にクラブフェースがクラブパスに対して完全にスクエアでプラスのアタックアングルでる場合、クラブフェースは迎え角とほぼ等しい角度で左に向きます。
そしてスイングパスはフェースに対してスクエアですので、ボールは左方向にまっすぐ飛んでいきます。
したがって、250ヤードの飛距離を持ったプレーヤーは、アライメントターゲットは実際のヤードの22ヤード右になるはずです。
そして正しくスイングできれば、結果的にターゲットに向けてほぼストレートのボールを打つことになります。
もちろん、5度以上のアタックアングルで打つ場合は、その分ターゲット方向も右に移動します。
飛距離が出るドライバーの構え方ポイント
- アイアンと構え方が違うはアタックアングルが違うから
- 正しくアッパー軌道でヒットすると、アタックアングルと同じ分フェースが被る
- スクエアなスイングパスでフェースをスクエアにヒットさせる構えを手に入れる