前傾姿勢の角度は、選択したゴルフクラブの長さやライ角だけでなく、体(体格、腕、脚、胴体の相対的な長さなど)に影響を受けます。
そのため、ゴルファーによって若干角度は違ってくるのですが、前傾姿勢の角度は35度から45度の間に収まることが一般的です。
前傾姿勢の取り方
- 胸の高さでいつも通りグリップする
- クラブヘッドを上空に上げる感覚でクラブを持ったまま両腕を上げる
- 肘を伸ばす感じで肘を絞る
- そのまま胸の前までクラブを戻してくる
- 股関節を中心にお辞儀するような形で、ヘッドを地面に下す
- お尻が下がらないよう、お尻の上のベルトをひっぱりあげられる感覚で前傾する
このようにして前傾姿勢を取る事で、クラブの長さやライ角、腕の長さなど体系に合わせたセットアップが可能になります。
まずはいつも通りアドレスを取ってみましょう。
腕をリラックスさせ、肘が肩の真下に来るように自然に腕を下した姿勢になっていると思います。
また、肘の前部(肘前部)は、身体から離れた真正面を向き、手のひらは互いに向き合っています。
前傾姿勢のバランスチェック
下図はタイガーウッズの完璧にバランスの取れたセットアップです。
このような前傾姿勢を目指しましょう。
- アドレスを飛球線後方から撮影する
- ヒップの部分に垂直線を引く
- 足首の中心から垂直線を引く
- 肩の前部(三角筋)に垂直線を引く
- 3本の垂直線が等間隔である事を確認する
いつも通りのアドレスがバランスのいいアドレスであるかは、上記の方法でチェックしてください。
おそらくほとんどのゴルファーが、前のめりになったセットアップになっていると思います。
重心が前にあると、スイング後半でボールに近づく動きが発生し、前傾姿勢が崩れやすくなります。
また、お尻の筋肉を十分に使えず、飛距離もロスします。
前傾姿勢の角度は、ゴルフクラブの長さに応じてわずかに変化します。
※クラブが長くなるほど直立します
しかし、クラブの長さによる変化はごくわずかで、ウェッジとロングアイアンの前傾姿勢の角度の差は約5度程度です。
時計の文字盤で1秒程度の差ですから、見た目は殆ど変わりません。
ドライバーを除いて、クラブによって前傾姿勢の角度が大きく変わる場合は、体のどこかに余計な力や歪みがある状態ですので、プレッシャーのかかる場面ではミスショットを打ちやすくなります。
前傾姿勢の作り方ポイント
- 腰を中心にお辞儀をするように前傾姿勢を作る
- 腕を押し下げる動作は必要ない
- アイアンの長さによって前傾姿勢を変える必要はない
- アマチュアゴルファーは前のめりになりやすいので要注意