ゴルフクラブの中で唯一、飛距離を伸ばすことが求めらるクラブがドライバーです。
アイアンの場合、10yd飛距離を伸ばしたければ、スイングを変えるのではなく持つクラブを1番手上げればいいだけです。
ここでは、ドライバーの飛距離を伸ばすために大切な要素について解説します。
1.ヘッドスピード
言わずもがなの要素です。
これが飛距離の土台となりますが、正しくインパクト出来ていなければ飛距離が伸びるのではなく、曲がり幅が増えるだけです。
いきなりヘッドスピード上げようとするのではなく、正しくインパクトする事から始めましょう。
2.スマッシュファクター
エリートゴルファーとアベレージゴルファーの主な違いは、インパクトの質です。
スクエアなクラブフェースでスイートスポットからボールを打つと、いわゆる「スマッシュファクター」が最大化されます。
これは、クラブからボールへのエネルギー伝達の効率の尺度です。
スマッシュファクターが高いほど、ボールの速度が高くなり、ボールの速度が高いほど、距離が長くなります。
また、打点が1インチずれると、スマッシュファクターは10%程度影響を受けます。
3.打ち出し角度
ドライバーの距離を最大にするためには、キャリーを伸ばすことが王道です。
特定の非常に特殊な状況(強烈なアゲインストや下り坂の非常に固い地面)以外では、ボールが空中をより遠くへ移動するほど、距離が長くなります。
打ち出し角度を上げるためには、クラブのロフト増すか、プラスのアタックアングルでインパクトするかの2択です。
原則として、最大飛距離を追及する上ではインパクト時に5〜6度のプラスのアタックアングルでインパクトする必要があります。
4.バックスピン量
すべてのゴルフショットにおいてバックススピンが発生します。
バックスピンは、ゴルフボールのディンプルと連動して、揚力を生み出します。
バックスピン量が増える程、ボールを空中に長く留まり、バックスピンのスピン軸が傾くほどボールは曲がります。
また、バックスピンは抗力を生み出し、ボールスピードを下げる一面もあります。。
ボールに与えられるスピンの量は、クラブのロフトと迎角、およびクラブのヘッドスピードに関連しています。
ドライバーで最大飛距離を伸ばすためには、低スピンでのショットが必要です。
5.ギア効果
ギア効果は、クラブの重心の方向から離れてボールを打ったときに発生します。
重心から離れた場所でインパクトすることにより、インパクトの瞬間にクラブヘッドが「ねじれ」ます。
このゴルフボールとの接触時のねじれにより、ゴルフボールはギアのように機能し、ゴルフボールにスピンを与えます。
これはドライバーショットに多くの影響を与え、クラブのトウに向かってボールを打つと、ギア効果によってドロースピンが発生します。
逆にクラブのヒールからそれを打つとフェードスピンが発生します。
ドライバーではフェースのやや上で打つことをオススメされることが多いのですが、これはギア効果により、バックスピン量が減少するためです。
スイートスポットのちょっと上でインパクトすることが、ドライバーでの完璧なギア効果の組み合わせです。
6.スクエアなフェース管理
最も効率的なインパクトは、クラブパスに対して直角のインパクトする事です。
飛距離を伸ばすには「ドロー」がいいというアドバイスは多くありますが、「最大飛距離」という観点ではクラブフェースがクラブパスに対してわずかに異なる方向を向く分、エネルギーをロスします。
ドライバーの最大飛距離を伸ばすポイント
- クラブヘッドの最高速度で
- スイートスポットの上から
- プラスのアタックアングルで
- フェースがクラブパスに対して直角であること