『ポジティブな心理状況』が様々な面で優位性があり、成功に近づくという事を様々な検証データが世界に発信されています。この事実は、すでに『幸せ』を十分に感じており、もしくは社会的成功を手にしている事で、すでに自信に満ちポジティブなマインドセットで日々を過ごしている人にとっては、至極当然の話であると思います。
確かに私たちの性格は、生まれながらに備わっている部分や、育ってきた環境によって、物心つくころにはある程度は決まっているように感じてしまう部分もあります。しかし、人の幸福度とは永久不変なものなのでしょうか?幸福感は完全に先天的なもので、遺伝的に決められた『セットポイント』によって決まってしまうのでしょうか?
ネガティブな思考回路に陥りやすい人は、そこから抜け出す事は出来ないのでしょうか?
『幸福のベースライン』はコントロールする事ができる
日々の幸福度の感じ方は、人よって違う事は事実です。誰から教えられることもなく、自然と『ポジティブなマインドセット』を手に入れている人もいるでしょう。もしくは、過去の失敗によって『学習性無力感』から抜け出せず、何事にもネガティブな思考回路で辛い日々を送っている人もいるでしょう。
ここで重要なのは、『幸福のベースライン』は後天的なものであって、コントロールが可能であるという事です。『幸福のベースライン』は、日々の努力によって持続的に向上させることができるのです。
『幸せのベースライン』をコントロールする為に、まずは日々自分がどういう感情を抱くかに注目し理解する事が大切です。その特性を理解した上で、日々の生活に生じる一瞬の幸福感をもたらせてくれるモノや行動を探し、長期に渡っって習慣的に積み上げていくのです。
『幸福』というのは主観的なモノですから、誰にとっても同じものではありません。それぞれ、自分にあった『幸福感が得られる行動』を探しましょう。次に『幸せのベースライン』を上げるために有効であった例を挙げますが、いまいち合わなそうなモノは無理に行う必要はありません。目標は『ポジティブなマインドセット』を生じさせることですから、これから行う行動が自分の好みにあっている事も非常に重要になるのです。
『幸せのベースライン』をコントロールする方法
瞑想する
長い間『瞑想』を習慣にしてきた僧侶たちの脳は、『左前頭葉前部皮質』という幸福を感じる部分が、普通の人よりも発達している事が神経科学の研究で明らかにされています。
ここでいう『瞑想』は、毎日5分程度、高級に意識を集中させるするだけで十分効果を発揮します。他の事は一切考えず、呼吸にだけ集中するのです。そして途中で思考が迷い始めたら、ゆっくりと呼吸に意識を戻すという事を繰り返せばいいのです。
カレンダーに楽しみな予定を書き込む
将来の楽しみを期待する事は、実際にそれを楽しむのと同じくらいに、脳の快楽中枢を活性化させます。何かの活動の1番楽しい部分は、多くの場合それを楽しみに待っている時間だったりします。
人に親切にする
利他的な行為を行うことで、ストレスおが軽減され、精神の健康度が高まるという事は、様々な実証実験によって報告されています。これは、1日を振り返った時に、「今日のあの行動は親切だったな」と思い返すのではなく、『意図的』に親切な行為を行う必要があります。1日3つ、あるいは5つと回数を決めて、何か親切な行為を行ってみましょう。
ポジティブ感情を生む環境作り
部屋を整理し、お気に入りのモノを飾りましょう。またオフィスでも、ポジティブな気持ちを引き起こす環境を整えましょう。日本ではあまり見ませんが、デスクに家族や子供の写真を飾る事は、ポジティブな感情を湧かせるのにとても効果的な仕掛けです。
運動習慣を取り入れる
運動をする事で、『エンドルフィン』という快楽物質が放出されます。また、身体的活動は、モチベーションを向上させ、自己統制感を増し、ストレスや不安を減少させる効果があります。『うつ病』患者の治療には、抗うつ剤の治療を行うより、週に3回45分以上の運動を行う方が、『うつ病』の再発率が低くなるという実験データもあります。
何かをするためにお金を使う
単にモノを買うのではなく、『何かをするため』にお金を使う事も有効です。モノを買った時の高揚感、ポジティブな感情は短時間で消失しますが、誰かと共有できる経験にお金を使った場合は、ポジティブな感情が非常に長続きするという論文もあります。
旅行やレストランでの食事、好きなアーティストのライブなどの経験にお金を使うのです。
得意な事を日々の生活に取り入れる
人はそれぞれに、得意な事やスキルがあります。聞き上手であったり、料理が上手かったり、どんな事でもいいので、自分の得意なスキルを日々の生活で活用する習慣を取り入れましょう取り入れましょう。
幸福のエクササイズを取り入れる
幸福感を高めるエクササイズを日々の生活に取り入れる事で、『幸せのベースライン』を向上させる事ができます。
そしてまた、高まったポジティブな感情がによって、自分自身の能力をフルに発揮出来るようになり、創造的で生産性のたかい日々を過ごすことができるでしょう。そしてその効果は、自分だけに留まらず、恋人や家族、職場の同僚にも波及し、自分を取り巻く環境が一気に変わっていくことを実家する事でしょう。
何かを決め、行動に移す事は簡単ではありません。しかし、始めることを『決断』し、歩みを止める事が難しくなる環境させつくれれば、1ヶ月もすると習慣に変える事ができます。
まずは、始める事を『選択』しましょう。
ゴルフが上手くなるメンタル術
- ポジティブな心理状態を作るトレーニングを取り入れる
- 幸せのベースラインはコントロール可能であると認識する