ゴルファーたるもの、飛距離を伸ばすためにはどんな努力も惜しまない!
飛距離が伸びる可能性があるなら最新のクラブをどんどん試すし、新しいスイング理論や新しい練習器具だって試しちゃう!って方、多いと思います。
しかし、数万円の投資に対して本当に飛距離アップした実感は少なく、また次のモデルを買い替える…という負のループに陥っている人も多いはず。
また、「トレーニングしたら飛距離アップするかな?」と考えても、ジムに行く余裕はないし、自宅の筋トレは続かない…。
多かれ少なかれ、同じような悩みを持っていると思います。
もし、「お金をかけず、たった15分で飛距離5%は伸ばす方法ありますよ!」といったらどうでしょうか?
怪しすぎて逆に聞き耳を持ってくれないかもしれませんね(笑)
「お金をかけず、たった15分で飛距離5%は伸ばす方法」とは、ラウンド前に「ゴルフスイングに最適化したダイナミックストレッチング」を取り入れる方法です。
2014年のワールドゴルフサミットでは、「ウォーミングアップ」と「飛距離」の関係性についてベンラングダウン博士が演説していましたが、「飛距離を伸ばす準備運動」が存在するのです。
そこで今回は、「ゴルフスイングに最適化したダイナミックストレッチング」(ウォーミングアップ)のやり方についてご紹介します。
ぜひ、練習やラウンド前にこれから紹介する「ダイナミックストレッチング」(ウォーミングアップ)を取り入れて、お手軽に飛距離アップしちゃってください!!


ゴルファーが飛距離の落ちる準備運動を行ってる?!
ここでいう「正しい準備運動」は「ゴルフスイングに最適化したダイナミックストレッチング」をいいますが、多くのゴルファーが「飛距離を伸ばす準備運動」を実施できていません。
それどころか、「準備運動」=「ストレッチ」=「静的ストレッチ」と連想する人が多く、飛距離を伸ばすどころか飛距離が落ちる準備運動を取り入れている人が多くいます。
「静的ストレッチ」は反動利用せずにゆっくりと筋を身長する動きで、筋肉の緊張を和らげ柔軟性の向上や関節可動域が拡大される効果があります。
しかし、準備運動で「静的ストレッチ」を取り入れると、必要以上に可動域や柔軟性が向上されてしまい、筋発揮の低下やパフォーマンスの低下につながります。
実際に「静的ストレッチが運動パフォーマンスに与える影響(デメリット)」については、多くの論文が書かれています。
「静的ストレッチ」は、トレーニングが終わった「整理運動」に取り入れる動きです。
スポーツのパフォーマンスを上げるためには「動的ストレッチ」(ダイナミックストレッチング)が必要なのです。
ツアープロやアマチュアゴルファーの準備運動事情
いやいや、アマチュアはともかく、プロはちゃんと準備運動してるでしょ!と思われるかもしれませんが、しっかりと準備運動できている選手は少ないのです。
2008年にレディースヨーロピアンツアーの選手25人を対象に「準備運動」の観察研究(マットブリッジ博士ら)が行われています。
そこでは以下のように報告されています。
- 25人中2人だけが何らかの形の有酸素運動をしました
- 動的ストレッチは、観察の1日目と2日目に平均27秒と29秒間続きました。
- 静的ストレッチは平均73秒と84秒使用されました。
- 2日間の間に、ティーオフする前に平均65個のボールがレンジで打たれました。
- 200個のボールを打った別のプレーヤーと比較して、1人のプレーヤーは25個しか打たなかった。
- 1人のプレーヤーが1日目に169分間、2日目に79分間ウォームアップしました。
引用:The Science Behind A Golf Warm Up(Mon Jul 4, 2016 by Ben Langdown)
このように、ツアープロでさえ、「静的ストレッチ」の割合が多く、十分な「動的ストレッチ」を行えていません。
この選手群では、25人中たった1人だけが「ゴルフスイングに最適化したダイナミックストレッチング」を行っています。
確かに統計学としては十分なデータではありませんが、「プロでさえ正しい準備運動が不足している」傾向があると考えてよさそうです。
またTwitterでアンケートを取ったころ、「動的ストレッチ」を取り入れているのは60人中3人だけでしたが、「取り入れたいと思っている」が30%以上もいたので、ここはTPIトレーナーとして解決しなければと思った次第です!!
「静的ストレッチ」と「動的ストレッチ」のゴルフパフォーマンスに与える影響
ドライバーの飛距離を伸ばすためには、「地面反力」を有効に使えているかが大きな分かれ道です。
「踏んで飛ぶ」=「垂直跳び」の動きを強化する事が、飛距離アップトレーニングで一番大切な部分です。
「動的ストレッチ」を取り入れることで、「垂直跳びテスト」の高さと出力を増加させるといった論文が多く書かれていますが、最大14%も出力アップしたというデータもあります。
一方で、「静的ストレッチ」直後では、「垂直跳びテスト」の高さと出力は最大28%低下し、1時間後も9%低下していたことを示した論文もあります。
つまり、「静的ストレッチ」を準備運動に取り入れると、パフォーマンスが低下する可能性があるのです。
「ゴルフスイングに最適化したダイナミックストレッチング」の効果
引用:The Science Behind A Golf Warm Up(Mon Jul 4, 2016 by Ben Langdown)
Langdownらは、飛距離が同程度の24名のゴルファーに協力を得て「ゴルフスイングに最適化したダイナミックストレッチング」の効果を測定しました。
「ウォーミングアップしない」「ダイナミックストレッチング」「レジスタンスバンドを使ったストレッチング」の3つのグループに分け、ドライバーの飛距離を計測したのです。
その結果、「ダイナミックストレッチング」「レジスタンスバンドを使ったストレッチング」を使ったグループでは、ヘッドスピードが向上し、それに乗じてボールスピード・飛距離が大幅に向上するという結果を得ました。
特に「お尻」(臀筋)を動かくすことで、驚異的な飛距離アップにつながった被験者もいました。
「ゴルフスイングに最適化したダイナミックストレッチング」の方法
さてさて、前置きが長くなってしまいましたが、「ゴルフスイングに最適化したダイナミックストレッチング」がいかに重要か理解いただけたと思います。
「ゴルフスイングに最適化したダイナミックストレッチング」については、YouTubeにてご確認ください!
飛距離がアップするストレッチ~スタート前の準備運動~まとめ
今回は、「ゴルフスイングに最適化したダイナミックストレッチング」を取り入れる事の大切さや、実際オススメ(私も実践している)ウォーミングアップをご紹介しました。
Youtube動画を是非参考にしてみてください!
お金もかけず、簡単に飛距離アップしちゃってください!!

