「練習では上手くいったのに!」「肝心なところでミスが出た…」というように、ゴルファーなら誰しも「メンタル」の重要性を痛感しているはずです。
我らがGoogle先生で「ゴルフ メンタル」と検索すると、870万件以上のサイトがヒットしますし、Amazonで「ゴルフ メンタル」を検索すると200冊近く検索にヒットします。誰もが、ゴルフとの向き合い方やラウンドでのメンタルコントロールを学びたいと強く望んでいる証拠ですね。
もちろん、私も例に漏れず「メンタル」につい悩み、もがき、色々な書籍やサイトで「聖杯」を探してきた訳ですが、いよいよもって「聖杯」に近づいた感覚を得ることができました!!
そこで今回は、私がオススメする「ゴルフ メンタル」本と、私自身の成功体験について紹介していきます!!
※「いやいや、言われた通りにするから結論だけ教えろ!」って方は、最後のまとめを読んでください!


目の前の一打に集中する事が難しいのがゴルフ
どんなスポーツのインタビューを聞いていると「1つひとつ集中して取り組むことで、結果がついてきた」「無我夢中でよく覚えていない」「相手(ボール)がスローモーションに見えるような状態だった」という、極限の集中状態であったことを語る選手が多くいます。
野球、テニスや卓球などの球技では、ものすごいスピードの中で行うスポーツは比較的そのような「ゾーン」に入りやすい競技です。
一方で、ゴルフのような「考える時間」、「セルフトークできる時間」がある競技は、集中力を保つのが非常に難しいものとなります。
みなさんも、「集中するぞ!!」と思ってラウンドしていても、「集中できていたのか?」との問いに確信をもって「Yes」と答えることは難しいのではないでしょうか?
また、「集中力が不足」してスコアを崩したのか、「集中はしていた」けどスキルが不足してスコアを崩したのか、その評価も難しいと思います。
つまり、「集中力」を指標で示すという「聖杯」がなかなか見つからず苦労しているのです。
トッププロとプロの差
どのようなスポーツでも「プロ」になれる時点で、強靭なフィジカルやひとつの目標に向かって打ち込めるタフなメンタルの次元が、私たちアマチュアとは違います。
しかし、「トッププロ」と「プロ」との間では、フィジカルもメンタルも殆ど差がありません。
もちろんゴルフでも、賞金王争いをしているトッププロとシード権ギリギリのプロの間には、フィジカルやスキル面での差は、本当に細い線引きしかありません。
そしてまた、髪の毛のような、蜘蛛の糸の様な差が、決定的に差になる世界です。
では、そのの「差」は何から生まれているのでしょうか?
それは、「集中する方法」や「ゾーンに入る方法」をどれだけ知っているか、もしくはその才能をも持っているかによって生まれています。
圧倒的なスキルの差はありませんから、安定してそれを発揮できる「メンタルコントロール」がどれだけできているかが、成績に大きく影響するのです。
ミスをしたのは正しいスイングを忘れたのではなく、集中力が足りなかっただけですから、心の準備が整えば次はいいショットが打てます。
その点では、プロもアマチュアも同じです。
ゴルフとの向き合い方が変わるメンタル本
「新インナーゴルフ」
最高の1打を打つために、心はどうあるべきか、どう集中力を高めるか、ゴルフとの向き合い方について解説している本です。
雑念を排除し、真の集中状態に自分をセットするためにはどうしたらいいのか、いわゆる「ゾーン」に入れな理由を解明し、これまでの価値観やスポーツ観とはまったく異なった視点から呈示する実戦的な発想方法について解説しています。
『インナーゴルフ』の基本法則では、【我々が発揮する能力=本来の潜在能力-能力発揮を妨げる妨害活動】と考え、いかにして心の妨害行為を抑制するかに着目します。
ゴルフとの向き合い方や、練習での「メンタル」の育て方など、非常に為になる内容が書かれています。
禅ゴルフ
「集中している状態」とはどういうものか、「思考」と「感覚認識」という面からアプローチし、解説している本です。
「思考」と「感覚認識」(五感)が共存することは不可能である点に注目し、「感覚認識」(五感)に集中することで雑念を排除するというフローです。
「感覚認識」(五感)に集中している間は、さっきの1打も、今のスコアも、これから打つショットの結果について考える事が出来ません。
具体的には、「視覚的」「聴覚的」「筋感覚」(ショットを打った際に受ける体の感覚:触覚)的なイメージを、できる限り鮮やかにイメージすることが大切です。
ゾーンに入る方法を学ぶメンタル本
ビジョン54
「自己不信」ではなく「自信」を積み上げる練習での心構え、ラウンドでの集中力を入れるスイッチの使い方について解説しています。
また具体的なプレショットルーティーンについても詳しく紹介しています。
宮里藍選手やアニカ・ソレンスタム選手が取り入れている思考方法で、書籍は世界中でブームとなりました。
「インナーゴルフ」や「禅ゴルフ」と比べ、より具体的な集中方法を学ぶことができます。
ゴルフ メンタルゲームに勝つ方法
具体的な集中力を高める方法、そして集中力を評価する方法を示してくれる本です。
既出の3冊を読んでいる場合は、最後の「メンタルスコアカード」の部分だけを読むだけでもOKです。
「プロセス重視」でラウンドする事で、「結果は後から付いてくる」を体感することができます。
また、1打1打をストロークではなく集中力で評価する事で、ゴルフがめちゃくちゃ楽しい!!
この考えと取り入れた最初のラウンドから、かつてない程の充実感を感じるラウンドができました。
最近はスコアで悩み、ラウンド後に「楽しかった!!」と心から言えず悩んでいましたが、一気に心の靄が晴れていきました。
「集中する方法」・「集中力を評価する方法」~まとめ~
最後に、それら4冊から得た知識をもとに、「集中する方法」・「集中力を評価する方法」まとめます。
いまからお伝えする方法は、「インナーゴルフ」や「禅ゴルフ」で得たゴルフとメンタルの関係性の土台の上に、「ビジョン54」や「メンタルゲームに勝つ方法」でのメンタルをコントロールスキルを合わせたものです。
「集中力」を評価する事は「プロセス」を重視する事と同意であり、ショットのあらゆる「結果」を受け入れる準備ができるようになります。
「スコア」や「飛距離」などの「結果」にこだわっていた時は、小さなミスで「ボギー」とした場合は落胆し、ストレスを感じていました。
しかし、「プロセス」を数値で評価できるようになると、例えボギーであっても「集中」できていたのであれば、不思議とストレスは感じません。
一方で「集中力」が不足している中でショットを打った場合にストレスを感じますが、そこは自分でコントロール可能な範囲。
次のショットでは、より「集中」した状態で挑むことができますし、結果は「集中」の後から必ず付いてくるという事を体感できます。
「集中する方法」
- ボールの後ろに立ち、打つべき距離、ライの状態、天候などから、最大の結果&最小のリスクとなるショットを選択する
- ショットしている弾道を意識する
- 「視覚的」「聴覚的」「筋感覚」的なイメージを、できる限り鮮やかにイメージ
- 息を深く吐きながら重心が頭→腰→太腿と下がっていくことを感じる
- イメージを固めたらアドレスに入る
- 弾道をイメージしたまま体の一部やフィニッシュの形など「スキル」以外の部分に意識を向けスイングする
「集中力を評価する方法」
これからのラウンドでは、「メンタルスコアカード」というもう1枚のスコアカードを書くようにしてください。
上記1、2、6をすべて実行してショットできたら「1点」、どれかひとつでも欠けていたら「0点」でカウント(メンタルスコア)し、各ホールのスコア記入時にメンタルスコアも集計を集計していきます。
※上記3、4、5は、より集中力を上げるオプションです。
メンタルスコアカード
- ショット数/メンタルポイント=%で示す
- トッププロのメンタルスコアは90%以上
- シード選手のメンタルスコアは約85%
- 下部ツアー選手のメンタルスコアは約80%
- アマチュアゴルファー(シングルハンデ)のメンタルスコアは60%台
- パーで上がってもメンタルポイントが50%では×
- トリで上がってもメンタルポイントが100%なら〇
「集中力」を維持する方法
- 「ショット」の評価ではなく「メンタル」の評価にだけ注目する
- 「ショット」と「ショット」の間では、ゴルフ場の景色や同伴者との会話を楽しむ
- 背筋を伸ばし胸を張り、足の裏から伝わる芝生の感覚を楽しみながら、次のショット地点へ向かう
- 練習では「should(すべきこと)」ではなく「is(今どうあるか)」に感覚を研ぎ澄ます
- スイングをコントロールするのではなく、球筋のイメージを鮮明に保ち、体が動くままにスイングする
- 思い通りのショットが打てたら、早々にティーを拾うのではなく、美しい放物線を眺める

