スコトーマとは、もともとは眼科用語で『盲点』を意味しています。近年では心理学でも使われるよにになり、『心理的盲点』もしくは 『不注意による盲点』という意味を持つようになりました。
『スコトーマ(心理的盲点)』は、『RAS』という脳幹の基底部にあるフィルターシステムの働きによって引き起こされます。私たちの脳には、五感を通じて非常に多くの情報が流れ込みます。
そこで『RAS』は、その情報のうち、視界に入ってきたモノを無意識の内に『重要だと考えるモノ』『重要ではないと考えるモノ』を振り分けます。『重要』だと判断た事以外は遮断しているのです。
私たちは注意を払っていなければ、目の前にあるものさえ見ないことがよくあるのです。目には入っているが、頭には入っていないとう現象を皆さんも体験した事があるでしょう。
例えば、買おうと思った車を街中でよく見かけるようになったり、ある歌を聴くとその歌を頻繁にラジオで耳にするようになったり、新しいスニーカーを買えば、同じスニーカーを履いた人とよくすれ違うようになったり…私たちの意識の注目する方向が変わっただけで、世の中から得る情報も変わってくるのです。
何を見るにしても、必ずいつくか別の見方があります。そして、ネガティブなマインドセットの見方が身についてしまうと、仕事でもプライベートでも上手くいかないでしょう。しかし、常にポジティブな面を拾い上げるフィルターを作ることができれば、幸福や感謝、楽観性といった人生の重要な恩恵を受けることができます。
ゴルフが上手くなるメンタル術
- 意識しているものしか「脳」に入らない
- ハザードに気を取られるのではなく、チャンスに繋がるエリアを探す
『幸福』『感謝』『楽観性』という人生に重要なツール
このブログを読んでいただいてる方は『幸福』が果たす役割については理解が深まっていると思います。周りからポジティブなものを拾い上げれば拾い上げる程、幸福度が高まり仕事の 成果が上がる『幸福優位性』を手に入れる事ができます。
またポジティブな感情を持つ機会が増える程、『感謝』の気持ちを覚えます。そしてこの『 感謝』ほど、よい人生を送る上で重要なモノはありません。『感謝』を常に忘れない人たちは、より活発で、EQ(心の知能指数)が高く、寛容で、鬱になりにくく、不安や孤独も感じにくいという事を多くの研究が証明しています。
ここで大切なのは、幸せだから『感謝』の気持ちを持つのではないという事です。『感謝』は幸福感を生み出す『要因』なのです。
『楽観性』については、多くを説明しなくても直感的に理解できると思います。楽観主義者は、悲観主義者と比べて、より多くの、そしてより困難な目標をたて、それを達成します。楽観主義者はストレス耐性があるため、多くの努力を注ぎ込み、困難に長時間立ち向かう事ができるのです。
「いつも運のいい人」と「いつも運を掴めない人」の差は、自分自身を「運がいい人間だ」と思えてるかどうかだ(リチャード・ワイズマン)