本当に優れた『リーダーシップ』とは、一体どんなモノでしょうか?
現代のビジネスリーダー、とりわけ日本で『良いリーダー』と呼ばれる人の多くは、休暇も取らずにひたすら働き、トラブルがあれば一目散に駆けつけ、1人遅くまで残業を続けています。さらには、就業中は仕事以外の事を一切考えず、仕事の間のちょっとした運動やメディテーションは行いません。
残念ながら、現代のビジネスリーダーの多くは、『幸福感に注目する事が仕事の能率を上げ業績を高めることに結びつく』という考えを受け入れる事が出来ません。それどころか、そもそも本人の思考回路がネガティブである事が多く、職場では二重の不利益をもたらすリーダーがいる事も少なくありません。時間管理や効率性などを理由(もちろん最低限守るべきルールはありますが)に、社員の幸福度を犠牲にする事で、結局は仕事の効率を損なってしまうのです。
『猛烈社員』は優れたリーダーになり得ない
本当に優れたリーダーは、『幸福優位性』によって、チームのモチベーションを上げ、部下の可能性を最大限に引き出す事の出来る人物です。仕事の鬼で就業中に冗談を言えない空気を作ったり、残業ばかりで部下が早く帰りにくい環境を作るような『猛烈社員』ではありません。
その証拠に、優れた会社は『幸福優位性』を組織レベルで活用しようとしています。例えば『Google』では、休憩室にゲームがあったり、食事と軽食を無料で提供していたり、社内にジムやカイロプラクティクスが備えていたりします。こういった方針が、会社にとって安定した大きな収益に繋がっている事は明らかです。
また、ここまで大きな仕組みや方針の変更がなかったとしても、ほんのひと時の『幸福感』を生み出す事が出来れば、その『ポジティブなマインドセット』が、仕事の効率やモチベーション、創造性や生産性を十分に高める事ができます。
たとえば、部下の長所や強みを評価し褒める機会を定期的に作るだけでも業績は大きく変わるでしょう。また、褒めるために面接をしなくても、メールを送ってみたり、ポンと肩を叩いて言葉をかけるだけでも十分に効果があり、金銭による動機づけ以上の効果を発揮します。
『明るく情熱的な調子』や『穏やかで暖かみのある調子』で部下と接するように心がけ、ポジティブな表情を心がけましょう。冷ややかであったり、イライラした口調にならないよう注意するだけでも、チームの働きぶりは大きく変わってくるのです。
ポジティブな態度をオープンに表現し、部下がポジティブな感情を持てるよう働きかける事が出来る人物が『優れたリーダー』になるのです。
『幸福が中心で、成功がその周りを回っている』という考えを受け入れる事で、働き方やリーダーシップが変わります。その結果、個人のキャリアだけでなく、組織全体にも競争優位性が生じるのです。
ゴルフが上手くなるメンタル術
- 自分自身にとっても優れたリーダーシップを発揮する
- 幸福が先で成功が後