ニコラス・コペルニクスの『天体の回転について』という書物を読んだ事はあるでしょうか?これは1543年に書かれた宇宙のあり方に関するもので、当時の人々に大きなパラダイムシフトを起こしました。
その頃の人々は誰もが、「地球が宇宙の中心であり、太陽が地球の周りを回っている」と考えていました。しかしコペスニクスは、「地球が太陽の周りを回っている」と論じたのです。
これと同様に、私たちも『成功の周りに幸せがある』という教育を受けながら成長してきましたし、我々の親、さらにその親も当然そう信じていました。
つまり、努力して、懸命に働けば成功し、その結果幸せが訪れるのだと。しかしこの考え方は、ポジティブ心理学の飛躍的発展によって、コペルニクスが唱えたと同様、まったく逆である事がわかってきたのです。
幸せが中心であり、成功が幸せの周りを回っているという事実
私たちは、ポジティブなマインドセット、つまり幸福感を覚えている時に最もよく頭が働き、モチベーションも高まります。その結果、物事がうまくいき、成功を手にするのです。
「言われてみれば確かに」と大抵の人が同意してくれると思いますが、実際には子育て、教育現場、多くの企業で『刻苦勉励し努力すれば、やがて成功する。そして幸せになれる』という考え方が主流なのではないでしょうか。
『幸せ』は贅沢でも褒美でもなく成功への『推進力』
何か大きな目標を達成しようと努力している時、「幸せ」を感じることは「束の間の贅沢」、「努力過程での逃げや弱み」のように扱われていないでしょうか?
しかし、このようなマインドセットでは、心身ともにすり減り健康が損なわれるだけでなく、成功や達成のチャンスを自ら遠ざける事になるのです。
この順番をしっかり理解し成功している人は、仕事を達成した先に幸せがあるとは考えていませんし、幸せが成功の褒美だと考えていません。ましてや、やる気がなくネガティブな状態のままで歯をくいしばりながら、日々を過ごそうとは決して思わないのです。
何事もポジティブな面を捉え、あらゆる場面で幸せを享受しようと考えるのです。(単なるポジティブシンキングとは違うのでご注意を)
どのようにポジティブな面を捉えるかというと
- 喜び
- 夢中になる
- 意味を見出す
日々の生活の中で、この3点をバランスよく追求する事が大切です。
喜びだけを追求しても幸福のもたらす恩恵の一部しか享受する事はできず、持続可能な幸せを手にする事はできません。この考え方がポジティブシンキングとの大きな違いです。
ポジティブな感情であったり、幸福感という感情は、人間に与えられた特質です。「幸せ」は単なる褒美でも弱みでもありません。成功するために欠かせない要素なのです。
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